救急医療センター (救急総合診療科)
概要
東京西徳洲会病院は、北多摩西部地区ならびに半径10Kmの二次救急医療圏内に約165万人の人口を抱える地区に位置します。
この人口に加えて、北は埼玉県西部、西は山梨県上野原方面、南は神奈川県相模原方面、さらに東京都内方面からも急性心筋梗塞・急性大動脈解離、開放骨折や複雑な整形外科救急、顔面口腔領域の多発外傷など平成30年度は救急搬送7,519台の救急搬送を広く受け入れてまいりました。この中には他の二次救急医療病院が応需しきれず、5病院以上に断られた(いわゆるたらい回しケース)救急車を100台含んでいます。また、近隣の二次救急病院が受け入れた救急患者さんで治療・入院が困難なケースも受け入れており、救急医療に強固な体制を整えております。
また、当院は災害拠点連携病院の指定を受けており、大規模災害が発生した場合の北多摩西部地域の最西端の砦としての機能を有しております。近くに横田基地、自衛隊駐屯所があり、また、複数路線が乗り入れる拝島駅からももっとも近い災害拠点連携病院・救急医療機関として活動をしております。
私たちは、災害・大規模事故が発生した場合に備えた多くの経験に基づく実践的な訓練に加えて、全国72の徳洲会病院で編成するTMAT(徳洲会医療支援チーム)に属し、国内外の災害医療を担っています。
万一、当院の所在する昭島市およびその周辺が大規模な災害に見合われ、地域や病院が孤立し、インフラが途絶するような事態になった場合には、関東圏に23病院ある徳洲会グループから1~数時間以内に医師や看護師等が派遣され、医薬品・食料などが届けられる仕組みになっています。
残念ながら国内の災害拠点病院の多くは、災害医療の経験に乏しく仮想訓練や机上の訓練が主体になっています。徳洲会では、過去に国内で発生した阪神淡路大震災(神戸徳洲会病院が被災)、東日本大震災(仙台徳洲会病院が被災)、新潟・釧路沖・福岡西方沖地震などで被災病院支援活動や航空機事故(福岡空港、名古屋空港)、中央高速道路の多重事故を始め、平成28年7月に発生した圏央道マイクロバス多重事故、8月のサマーランド刺傷事件など多くの災害大規模事故・事件等の経験の中から万全の救急・災害対策を進めています。