救急医療センター(救急総合診療科)
救急医療センター案内
東京西徳州会病院は、西多摩西部地区を中心に、半径10km圏内に約165万人の人口を抱える地域に位置しています。この圏内に加え、埼玉県西部、山梨県上野原や大月市、神奈川県相模原市、さらには都内各所からも広域にわたり救急患者を受け入れています。
令和7年度には、7,885台の救急車を受け入れました。その中には、他院で受け入れ困難となり、5病院以上断られた事例(いわゆる「たらい回し」)247台を含みます。複数の医療機関で受け入れ困難とされた症例にも真摯に向き合うことで、地域救急医療における「最後の砦」としての使命を果たしています。
また、2次救急医療を担う中核病院として強固な体制を整えており、軽症から重症まで幅広いニーズに対応し、断らない医療の実践を通じて、地域全体の医療提供体制の維持・強化に取り組んでいます。さらに、当院は災害拠点連携病院に指定されており、北多摩西部地域の最西端に位置する救急医療機関として、大規模災害時の要となる役割を果たしています。

お知らせ
救急医療センターの特徴
当センターは、CCUネットワーク(重症心疾患に対する東京都救急ネットワーク)および大動脈ネットワーク(緊急大動脈重点病院指定)に加盟しています。急性心筋梗塞をはじめとする重篤な心血管疾患や大動脈解離、大動脈瘤破裂といった致死的疾患に対して、循環器内科や心臓血管外科などと協力し専門性の高い医療を24時間365日体制で提供しています。
さらに、東京都脳卒中急性期医療機関S施設(血栓回収療法実施医療機関)に認定されており、脳卒中対応病院として、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血といった急性期脳血管障害に対し、発症早期からの迅速な診断と治療介入を実現しています。
これらの高度専門医療と広範な受け入れ体制を両立することで、当センターはあらゆる事態に対して切れ目のない医療を実現しています。今後も地域の医療機関や関係機関との連携を一層強化し、地域住民の生命と健康を守る中核的救急医療機関として、その責務を果たし続けてまいります。
診療実績


救急医療を支える機能的なER設備
ERスタッフが全体を瞬時に把握できるワンフロア設計となっています。7つの処置ブースと陰圧室、診察室2部屋、観察室が3床備えられており、複数救急搬送にも柔軟に対応できる体制を整えています。各ブースは十分なスペースを確保しており、形成・口腔外科ブースでは無影灯が配備されているなど、疾患や症例に適切なブース選択と処置が可能です。
また診断に欠かせない、CT・レントゲン・MRI室がERと隣接しているため、移動時間を最小限に抑えることで、一刻を争う事態における「迅速な診断・治療」を実現しています。
救急救命士の活躍
当院は現在5名の救急救命士が在籍しており、主な業務内容は以下の通りです。
- 救急ホットライン対応
- 転院搬送業務(調整・交渉)
- 医療機関間・施設間のお迎え搬送
- 救急外来診療補助
- 救急車管理・運用
- 院内BLS・ICLS指導
- 市民向け健康講座の開催または参画
近年の法改正に伴い、病院内における救急救命士の役割は拡大しています。当院でも医師・看護師の負担軽減と救急受け入れ体制の強化を目的に、積極的なタスク・シフト(業務移管)を推進中です。新病棟オープンや診療科の拡大により今後さらにその活躍の場は広がっていきます。
院内教育体制
当院では、院内に従事するすべてのスタッフを対象に、BLS(一次救命処置)・ACLS(二次救命処置)など、各種救命講習を定期的に実施し、日々知識と技術の向上に努めています。
また、当院は厚生労働省臨床研修指定病院であり、日本救急医学会救急科専門医研修施設として充実した教育・研修体制を整えています。初期研修医教育をはじめ、救急専門医の育成、さらには救急救命士病院実習教育施設として、次世代の医療人材育成にも積極的に取り組んでいます。