概要
現在、医療現場で使用されている医薬品及び医療機器は、人を対象とした臨床試験(承認申請のための場合は、治験という。)によりその有効性及び安全性が認められ、国(厚生労働省)への承認申請を得て、存在しております。この開発のプロセスにおいて、医薬品医療機器法及び関連する厚生労働省令により厳重な規制を受けた治験が実施され、結果的に得られたデータの客観的な収集及び解析が必要とされます。
また治験のグローバル化に伴い、治験依頼者(開発会社)とのやりとりが煩雑になり、我々は日々対応を行っております。
医薬品及び医療機器による数々の恩恵を受けることが出来た結果、多くの疾患に対する治療が可能になってきましたが、まだ治療薬のない疾患に対する医薬品やより良い医薬品及び医療機器を待っている患者様が大勢いらっしゃる事実があります。東京西徳洲会病院では開院当初から一部の診療科で治験を行っておりましたが、2007年よりさらなる治験活性化を目指して治験実施体制を整備し、株式会社未来医療研究センターの協力のもと、「治験センター」を設置いたしました。
この間、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の制定及び改訂を経て、治験及び臨床研究の規制に対応するため、2017年6月より組織名を臨床試験センターに名称変更して、業務を行っております。
臨床試験センターでは患者様に安心して治験に参加していただくため、臨床試験コーディネーター(CRC:Clinical Research Coordinator)が治験に参加される患者様のサポートをさせていただいています。治験に参加される前、治験参加中、参加後の試験全般の相談窓口を務めています。
徳洲会のミッションに沿い、「いつでもどこでも誰でもが最善の医療を受けられる社会」を目指して、良質な医薬品及び医療機器を医療の現場に迅速に届けるために、日々の業務を行っております。