手術支援ロボット「hinotori TM サージカルロボットシステム」
Hinotoriのオペレーションユニット(左)とサージョンコックピット(右)
東京西徳洲会病院では2023年に手術支援ロボットである「hinotori TM サージカルロボットシステム(以下「hinotori」)」を導入しました。hinotoriは、川崎重工とシスメックスが共同出資で設立したメディカロイドが開発した国産初の手術支援ロボットです。
hinotoriとは
hinotoriは腹腔鏡手術を支援するロボットです。アームの先端に様々な手術用の器具(鉗子)を装着し、患者様の体表に開けた直径数mmの穴から挿入することで手術を行います。メスを用いた開腹手術と比較して、出血量が少なく傷も小さく済むことから、患者様への負担が少なく、早期の社会復帰も可能となります。
hinotoriは実際に手術を行うオペレーションユニットと操作を行うサージョンコックピットで構成されており、執刀医はサージョンコックピットで精緻な立体映像を確認しながらアームを操作します。従来の人の手で行われていた腹腔鏡手術と比較して、鉗子の可動領域の広さや執刀医の手の振動を抑制する機能が搭載されている事から、より精度の高い手術ができるようになります。
現在国内では、泌尿器科・消化器外科・婦人科領域でhinotoriを用いた保険適用下の手術を行うことができます。
(画像提供:株式会社メディカロイド)