診療科・部門

婦人科

診療概要

主な対象疾患

子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、骨盤臓器脱などの良性疾患から子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどの悪性疾患まで幅広く対応可能です。手術を受けるかどうか悩んでいる患者さま、自分の受けている治療に不安がある患者さまはいつでもお気軽にご相談ください。

紹介状は必須ではありません。予約なし、当日受付の受診も可能です。特に悪性疾患の場合は、診断後2-3週間以内の治療開始を原則として取り組みたいと思います。

また腹腔鏡手術ロボット支援手術について、1カ月以内の手術が可能です。子宮頸部異形成に対する日帰りレーザー照射治療も可能です。また、子宮頸部円錐切除術、子宮内膜ポリープ等に対する子宮鏡手術は全身麻酔での1泊2日入院を推奨しております。

主な診療内容

婦人科の一般外来診療だけでなく、地域医療における当院の役割を考え、下記に当院の特色として手術、放射線治療、化学療法について記載します。

がん治療において、他院で初回治療を受けた後の術後治療、再発治療もご相談ください。

手術

当院では従来の腹腔鏡手術に加えてロボット支援手術、経腟内視鏡手術を取り入れています。患者さまのご要望にそった術式が選択可能です。

また、翌日以降の早期退院も許可しております。痛みなど無理のない範囲で入院中に相談し決めていただいても構いません。お仕事や育児等で忙しい患者さまはぜひご相談ください。

腹腔鏡手術について

オリンパス社の最新型機器、VISERA ELITE IIIを導入しています。4K画質による高精細画像はもちろん婦人科臓器のような骨盤深部の手術に適した3Dフレキシブルスコープの使用により、より確実かつ安全な手術が可能です。
合併症のない、再発のない手術を行ううえで『よく見える』ということはとても重要なことです。

経腟内視鏡手術(vNOTES)について

腹部に全く傷のない経腟内視鏡手術も取り入れています。痛みも少ないため術翌日~2日目には退院可能です。子宮筋腫や卵巣嚢腫に対して積極的に取り入れていますが、子宮筋腫の大きさなどによっては対応が難しい場合があります。安全第一の手術を行うため、手術適応については外来でご相談ください。

ロボット支援手術について

当院は国内でもまだ少ない国産手術支援ロボット、hinotori™の導入施設です。
従来の腹腔鏡手術同様、小さな傷で行いますが、ロボットのアシストにより、より巧緻性の高い手術が可能となります。

学会紹介ビデオ

悪性疾患に対する手術について

2名の婦人科腫瘍専門医により行います。低リスク子宮体癌などに対しては上記のような低侵襲手術を積極的に取り入れていますが、悪性の場合は『根治すること』を前提とした術式を心がけたいと思います。

放射線治療

当院には多摩地域で初めてトモセラピーを導入した放射線治療部があります。
高精度な照射を可能にする画像誘導放射線治療や副作用の少ない強度変調放射線治療が可能です。

詳細については放射線医学センターの紹介ページをご参照ください。
また、放射線治療後の合併症に対して、高気圧酸素治療を行うことも可能です。

放射線科

高気圧酸素治療室

化学療法(抗がん剤治療)

当院別館の包括的がん治療センターには専門の看護師、薬剤師が常駐しており、日帰りで化学療法(抗がん剤治療)を受けていただけるだけでなく、的確な副作用マネジメントや看護ケアでがん治療中の患者さまをサポートします。

新規の患者さまには必ず週1回の専門家会議(キャンサーボード)で最新のエビデンスに基づいた正しい治療が受けられているかどうかをチェックしたのちに治療が導入されます。

他院で治療を受けたのちに当院で化学療法のみを希望される患者さまにも可能な限り対応していきたいと考えています。

骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱瘤など)

骨盤臓器脱を専門とする女性医師による専門的な診察を受けていただくことが可能です。ペッサリー(リング)を使用した保存治療では解決にいたらないことも多い疾患です。腹腔鏡下仙骨腟固定術を中心に、患者様の状態にあった術式を提供しています。

各施設で術式がやや異なる手術です。
同じ手術は二度とできません、決心される前に一度ご相談いただくことをお勧めします。

子宮頸部円錐切除術

子宮頸部異形成や尖圭コンジローマに対して日帰り(土曜日)のレーザー照射治療が可能です。
ご希望の方には全身麻酔で行います。

また、ホルミウムヤグレーザーを使用した組織再生のよい円錐切除術も行っています。今後、妊娠や出産を予定している患者さまにはレーザーによる円錐切除をお勧めします。円錐切除の場合は、1泊2日となります。

子宮鏡手術

子宮筋腫、子宮内膜ポリープに対する子宮鏡手術を行っています。
原則、1泊2日となります。不妊クリニックからのご紹介患者さまも喜んでお受けいたします。

無輸血手術

信条などにより輸血同意書への署名ができない患者さまに対して、疾患の状態や術式によりますが、十分な説明と同意のうえで、対応いたします。