東京西徳洲会病院

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診療科・部門案内

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乳腺腫瘍センター (乳腺腫瘍科)

ごあいさつ

乳癌治療は常に流動的であり乳癌患者様、個々に対して最新の治療方法を提供できるか否かは、設備の充実とスタッフの力量が求 められます。当乳腺腫瘍センターは放射線医学センターや化学療法センターと連携しながら医療を提供している数少ない施設です。今後、症例をさらに蓄積し、当施設からのエビデンスの発信を行いつつ、高度な医療のご提供を続けます。

概要

当科では一般的な乳癌治療の他、乳房温存手術、センチネルリンパ節生検、小線源による放射線治療ケアなども積極的に行っています。乳癌は診断時より全身に微小転移が存在しうる「全身病」であることを念頭に治療にあたることが重要です。乳癌の「全身病」としての性質を考慮すると局所療法ではいかに患者様のQoLを維持して治療を行うかが重要です。

一方、OxfordOverviewによると不完全な局所療法による再発は、生存率低下の一因となることも判明し、その対応は慎重を期します。我々のチームが本邦において初めて紙上報告し、以降その普及に努めてきた「センチネルリンパ節生検」は2010年4月に保険収載され、標準治療として位置づけられました。

また、乳房温存手術後の全乳房照射に代わりうる手段として期待されている「乳房部分照射」については、大規模臨床試験の結果を待たずして北米放射線腫瘍学会(ASTRO)などにより臨床応用への指針が示されました。通常の全乳房照射では5~6週間要する放射線照射が4~5日で終了するため、同等の抗腫瘍効果が確認されれば患者様への福音は大きいです。

我々の施設では院内倫理委員会の承認のもと、術直後に小線源を用いてこれを行うIOCI(IntraoperativeOpenCavityImplant)法により、初回手術の入院中に放射線照射も終了する方法を積極的に行っています。全身治療薬における進歩では様々な分子標的薬剤の出現の他、従来の抗癌剤の効果をさらに高める試みも行われています。

我々は積極的に最新の治療法を導入し患者様の治療にあたっています。