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治療方法について

脊椎疾患の症状

脊椎疾患の症状としては、腰痛、頚部痛、手足のしびれ、坐骨神経痛(殿部から足にひびく痛み)、歩行障害、手の細かい動きが出来ないといった症状が挙げられます。

どのような医療施設へ行くべきか

脊椎疾患を疑う症状があった場合すぐに病院でしかできない手術のような治療が必要となるわけではありませんが、ありきたりの症状であっても特別な検査や治療が必要な病態であることもあるので、これらの症状がある場合は整形外科、できれば脊椎疾患の専門医を受診して相談されることをお勧めします。

診療所や病院でない施設での治療(整骨院、カイロプラクティック、鍼灸院など)を受けることは悪いことではありません。(一部の極端な脊椎を急激に強く捻ったりする治療は避けたほうがよいと思います。実際そういう治療で腰痛が軽減するという患者さんもいます。)

しかし、単なる腰痛症や足のしびれの症状であっても脊椎腫瘍や化膿性疾患などである場合もあるので、まず医師の診断を受けて、特別な治療が必要な状態でないということは確認したほうがよいと思われます。まずは整形外科や脊椎疾患の専門医の医師の診察を受けて、そのような特別な状態でないことを確認してから、さまざまな治療を受けることがよいと思います。

脊椎疾患の治療(手術でない)

手術でない治療をわれわれの間では保存的治療と呼んでいます。

鎮痛剤内服、筋弛緩剤内服、ブロック注射、牽引、マッサージ、温熱療法、整体、カイロプラクティック、鍼灸など、数え切れないほどの保存的治療があります。

これほどの治療方法があるということは何を意味しているかというと“決定的な治療方法がない”ということです。それは考えてみれば当然のことで、決定的な保存的治療があれば他の治療は必要がないはずであり、ましてや手術などというリスクのある治療は全く必要がないということです。かといって、これらの治療にまったく効果がないと言っているわけではありません。

確実な方法はありませんが、上に列挙したような治療方法はある程度効果のあった患者さんがいたので今も続けられているわけで、どの患者さんにこれらの治療がどの程度効果があるのかがわからないということです。患者さん自身が試してみるしかないということです。

脊椎の手術は危険なものなのか?

脊椎の手術の説明を始めると「何ヶ月も入院が必要ですか?」、「手術により車イス生活になってしまうことはないですか?」、「腰の手術をすると半身不随になると聞きましたが?」といった質問をよく受けます。どのような経緯でそのような噂が広まっているのかわかりません。

脊椎の手術を受けることを考えると大きな不安が伴うとは思われます。しかし、現代社会において危険性が高い治療はとても成り立ちませんし、もし危険な治療であれば、医者からきちんとした説明をしておかないと、日本でも医療訴訟は増加してきているようですので、医者自身も危険にさらされるということになってしまいます。自分の身も危うくなるような治療を医者が勧めるはずがありません。

しかし、危険性がない治療というものはありませんので、その説明は聞いておく必要がありますし、病態についてもある程度知っておく必要があります。また、手術の効果も100%というわけではありませんので、そういうことも理解していただかなければなりません。脊椎の手術は危険なものか?という問いに対しては、とても危険なものではないがリスクのない手術というものはないので、一般的な手術程度のリスクはあるというのが、わたしの答えです。


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