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2009年の手術集計

遅ればせながら2010年,あけましておめでとうございます.
2009年に当脊椎センターで施行した脊椎手術を集計しました.
全手術件数が191件でした.そのうち下半期に136件を施行していましたので,2009年後半から手術症例が増加したようです.
手術の種類の内訳はグラフ1をご覧下さい.MED(内視鏡を使った脊椎手術で主に椎間板ヘルニアですが,脊柱管狭窄症も含みます)が55件,開窓術(主に 腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術)が47件,後方固定(腰椎すべり症,脊椎脱臼骨折,脊椎腫瘍などに対してインストルメント(チタン製の金属)を用いて脊 椎固定術を施行した症例)が39件,前方固定術(頚椎椎間板ヘルニアや頚椎後縦靭帯骨化症に対する前方からの除圧固定術)が25件,頚椎椎弓形成術(頚部 脊柱管狭窄症などによる頚髄症に対する脊柱管拡大術)が23件,その他(化膿性脊椎炎に対する洗浄や骨生検など)が6件でした.(同日に2箇所の手術をし た患者さんが4例あり,合計は195件となっています)
 手術部位の内訳はグラフ2をご覧下さい.腰椎133件,頚椎48件,胸椎14件です.(やはり同日に2箇所の手術をした患者さんが4例あり,合計は195件となっています)
腰椎が約70%,頚椎が約25%,胸椎が約5%でありこの比率は例年通りです.
 それぞれの手術方法での入院日数を出せるとよいのですが,現時点ではまだ集計ができていません.当院では手術前日に入院としていますので,例えば火曜日 に入院して水曜日に手術をして金曜日に退院したとすると入院日数は4日となります.また,病院によっては連携病院があって手術後ある程度落ち着くとそちら へ転院するというところもあるようですが,当院での退院とは自宅退院ということです.脊椎疾患とはあまり関係のない疾患により他の病院へ転院した患者さん は何人かいましたが,それ以外の患者さんは全員自宅退院をしました.
現時点では実際の数字を算出してないので私の記憶から大まかな入院日数を提示してみます. MED4.5日,開窓術6日,後方固定10日(この手術は症例により差が大きく早い人は6日,長い人は14日程度でしょう),頚椎前方固定術5.5日,頚 椎椎弓形成術9日といった感じだと思います.できれば正確な数値を算出して,今後提示したいと思います.


グラフ1


グラフ2

2009年の手術集計―続報

2009年に当脊椎センターで施行した脊椎手術集計の続報をお送りいたします.
各種手術でどの程度入院が必要であったかの集計です.
前回の報告と同様で以下のように手術を分類しました.
1. MED(内視鏡を使った脊椎手術で主に椎間板ヘルニアですが,脊柱管狭窄症も含みます)
2. 開窓術(主に腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術)
3. 後方固定(腰椎すべり症,脊椎脱臼骨折,脊椎腫瘍などに対してインストルメント(チタン製の金属)を用いて脊椎固定術を施行した症例)
4. 前方固定術(頚椎椎間板ヘルニアや頚椎後縦靭帯骨化症に対する前方からの除圧固定術)
5. 頚椎椎弓形成術(頚部脊柱管狭窄症などによる頚髄症に対する脊柱管拡大術)
6. その他(化膿性脊椎炎に対する洗浄や骨生検など)
MEDの入院日数の平均は5.7日で,痛みのため救急搬送されてそのまま入院となって手術した患者さんの手術待機時間を除くと平均入院日数は5.5日でした.
開窓術の入院日数の平均は11.3日で,手術待機時間や血液透析があるために自宅退院に時間を要した日数を除くと平均入院日数は6.9日でした.
後方固定術の入院日数の平均は19.3日でした.この手術では関節リウマチ,血液透析,脊椎腫瘍などの特殊な疾患を合併している患者さんもいます.そのような患者さんと緊急入院して手術までの待機時間を除くと平均入院日数は10.9日でした.
前方固定術の入院日数の平均は13.3日でした.緊急入院して手術までの待機時間を除くと平均入院日数は6.7日でした.
頚椎椎弓形成術の入院日数の平均は20.8日でした.この手術の中には事故などによる頚椎損傷の患者さんがかなり含まれています.そのような患者さんの緊急入院してから手術までの待機時間を除くと平均入院日数は10.9日でした.
その他の手術は状態が個々の症例によって全く異なりますので,平均値を求めても意味がないため集計していません.

各手術方法の平均入院日数

前回の報告で当院での退院とは自宅退院ということであると記載しましたが,脊椎損傷で手足の重度の麻痺があるというような患者さんは自宅生活が困難であ り,転院となっていることがほとんどです.その点を追加させていただきます.しかし,そのような事情のない患者さんにつきましてはほぼ全例が自宅退院をさ れました.
このような入院日数の説明を患者さんにしますと,当院以外で手術の説明を聞いてこられた患者さんは入院日数のあまりの違いに驚かれます.椎間板ヘルニア の手術(当院ではMEDに相当する)で3~4週間の入院であると説明されるようです.入院日数があまりに違うために,外来で手術の説明をしている際に,当 院でしている治療がいい加減なものであるとか,自宅生活ができないのに病院を追い出されるのではないかという印象をもたれているのではないかと少々心配に なります.当然のことながら自宅生活が可能になった状態で退院としているのであり,全国的に積極的に脊椎の手術をしている施設での入院期間はそれほど長く はないと思います.

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