

透析膜を介して血液と透析液と接触させ、水や電解質を是正し、老廃物を除去する療法。
物質移動は主に拡散によって行われる。血液から不要物を除去し、また必要物を血液に取りいれる。
小さな物質(尿素窒素やカリウムなど)は速く移動することができるが、大きな物質(β2-mなど)になってくると動きが遅くなるため、血液透析は主に小、中分子量物質の除去に優れる。

血液濾過とは透析液を用いず補液を血液に入れ、その分を徐水することで血液を浄化する療法。
小分子量物質の除去は透析に劣るが、大分子量物質の除去に優れる。またダイアライザーのポアサイズにより除去する最大物質が異なる。

HDF:Hemodiafiltration(血液透析濾過)

HD(小さな毒素を効率良く 取り 除くことができる透析)とHF(タンパク質大の中分子、大分子まで取り除くことができる濾過)とを組み合わせた高効率な治療法
簡単に言いますと、「血液透析(HD)」の小分子量物質除去能と「血液濾過(HF)」の中~高分子量物質の優れた除去能とを兼ね備えた血液浄化法が「血液透析濾過法(HDF)」です。
即ち、「HDF」は、小分子、中分子、低分子量タンパクまで、バランスよく、特に中分子から低分子量タンパクといった分子量が比較的大きな物質の除去能に優れるといった特徴があります。
つまり、より人間の腎糸球体機能に近い治療モードと言えます。
具体的には、「HDF」は点滴で大量に水分を補いながら、大量に除水をする「大量補液(置換液)・大量除水」の血液浄化法です。
「HDF」は、現状では大きく分けて、一般に1回に10~20Lの市販の専用補充液を置換液として使用する「オフラインHDF(単に「HDF」とも呼ばれるものがこれにあたります。)」と1回に70~90Lの透析液自体を置換液として使用する「オンラインHDF(健康保険適用外)」に分けられます。
「オンラインHDF」は、最近施行する透析施設も増えてきましたが、透析液が患者の血液の中に直接流れ込こんできますので、透析液を限りなくクリーンにする必要があります。
HDFでは血液の限外濾過量に見合う量の補充液(置換液)を血液に加える必要がある。
輸液製剤を用いる古典的方式のHDFをボトル型HDFあるいはoff-line HDFと呼ぶことがある。
補充液は専用の輸液製剤としてガラスボトルまたはソフトバッグに1~2ずつ充填されている。
ヘモフィルターに透析液を流しつつ大量の濾過を行い、これにより生じる過剰な体液量の減少を電解質液(置換液)の投与により補う。
小分子量物質から低分子量蛋白質までの広い分子量範囲の尿毒症物質の除去を目標として施行される。
専用の装置、置換液(サブラッドA、サブラッドB、HFソリタ)は市販。しかし置換液の入ったボトル(バッグ)を多数設置するのは煩雑であり、他のHDFよりも置換液量が少量となると明らかな臨床効果が得られないことも。
医療保険に収載。適応となる病態は透析アミロイドーシス、透析困難症。